久下貴史
1948年京都生まれ。1982年、「山藤章二の似顔絵塾」第1回大賞受賞。以後文壇大御所の小説挿絵を数多く手がける。1986年にニューヨークに移住するが、これに相前後して描き始めたシリーズに豚の姿を借りてニューヨークの人々の暮らしぶりや人間味を表現するというものがある。移住後は得意とする人物、景色は言うに及ばず、一緒に暮らし始めた猫たちをモデルにした作品など、活発な制作活動を続け、日本での個展も2001年から毎年1回の開催を続けている。2009年からは、すっかり根を下ろしたニューヨーク生活を基盤に、改めてマンハッタンの人々の人間味を豚で表現するというシリーズに取り組んでいる。
年 表
1948年
京都生まれ
1982年
「週刊朝日」『山藤章二の似顔絵塾』第一回大賞受賞、以後長年にわたり特待生として企画に応じた寄稿を続けている
1983年
「朝日ジャーナル」連載小説『大世紀末サーカス』(安岡章太郎作)挿絵
1985年
「小説新潮」連載小説『ダウンタウン・ヒーローズ』(早坂暁作)挿絵
「週刊朝日」連載小説『神曲崩壊』(山田風太郎作)挿絵、題字
1986年
ニューヨークに移住し画業に励む。
1996年
ニューヨーク暮らし10年の節目にソーホー地区入り口ハウストン・ストリート のビル壁に巨大な一対の壁画を発表。以後、2000年まで、壁画シリーズとして4年間4作品を展開した。
2001年
銀座伊東屋ギャラリーにて初めての個展「ニューヨーク15年、猫との暮らし」開催。ニューヨーク暮らしで描きためた作品と新作を合わせて100点余りを一挙に発表し、大きな反響を得た。
2002年
春、第2回個展「ニューヨーク、この1年〜猫と平和を語る日々〜」開催。猫たちに平和への思いを託した大作『凝縮猫マンハッタン図』を中心作品として発表した。
2003年
夏、第3回個展「猫曼荼羅華〜命等しく、猫いっぱいの世界〜」開催。構図、色彩、猫たちの表現に新しい表現手法を試みた曼荼羅作品を中心に展開した。
2004年
2004年 夏、第4回個展「このごろのニューヨーク〜やっぱり猫に励まされて〜」開催。個展の中心作「猫のフルオーケストラ」は、夢の中で楽器を奏で創作活動をサポートしてくれる猫たちのイメージを大編成の楽団として描いたもの。
2005年
夏、第5回個展「ニューヨークに在ってニッポンを思う」開催。長年の課題としていたニッポンが中心テーマとなった。
2006年
夏、第6回個展「久下貴史と物語の猫たち」開催。古今東西の物語の中の猫たちを主要テーマとしファンタジックな世界を展開した。またライブ・ペインティングを披露した。
2007年
夏、第7回個展「猫歌い、猫詠う」開催。最近大いに気に入っているオペラをテーマに猫の作品世界を展開した。また百人一首を猫で表現した百猫一首のうち52点を発表した。
2008年
夏、第8回個展「猫、歌いっぱなし」開催。前年に描き足りなかったオペラをテーマとする作品世界と百猫一首の残り48点を発表した。
2009年
夏、第9回個展「猫絵暦 〜源氏とNY、それぞれの物語〜」開催。源氏五十四帖への情趣豊かな新手法による取組とNYの季節の移ろいを色濃く描き出し、和と洋の対比を瑞々しく示した。
2010年
夏、第10回個展「私と猫とニューヨーク 〜変わらない日々〜」開催。節目の10回目に向って、住み慣れたマンハッタンを歩き回り、変わるも変わらないも再発見と、新たな視点で制作した作品世界を披露した。
2011年
夏、第11回個展「フェデリコの思い出」開催。ニューヨーク猫暮らしの開祖たるフェデリコを失うも、描き続けよとフェデリコが命じていると信じて、ひたすらに描いた絵を発表した。
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